春先の肩こりや頭痛は肝のせい？

２月になり寒暖の差が出てきたように感じます。

気候の境目が雨となっているので、雨の後は暖かくなったり、寒くなったりしています。

ですが、北から東日本にかけては大雪のところもあるほど寒さが厳しいようです。

体の変化はどうでしょうか？

春にかけて体は変化していきます。

東洋医学では冬に旺盛になる腎の気から春に旺盛になる肝の気が活発になるといわれています。

東洋医学でいう「肝」は

• 魂を臓し、判断力や計画性などの精神活動を支配しているといわれています。
• それゆえに将軍の官ともいわれ、体全体の司令塔のような役割も担っていると考えられています。
• また、蔵血を主るといわれ、血液を溜めたり流したりすることで血を調節する働きがあると考えられています。
• 肝には木の属性があり、束縛なく伸びていくという性質があります。
• この働きがみだれると体の一箇所に血があつまり、
• 手足にあつまれば「ほてり」
• 頭部にあつまれば「のぼせ」「鼻血」「頭痛」「目の充血」（肝経は目につながっています）
• 肩部にあつまれば「肩こり」
• などの症状をひきおこす可能性があります。

もう一つ、筋肉を司るといわれ、筋肉がだめになるとひきつれを起こすといわれています。

「筋肉の痙攣」は肝の気が偏って正常に働けていないのかもしれません。

最後に肝は精神を支配していると同時に「怒」の感情の属性をもっています。

肝の気がスムーズに流れず、滞っていると「肝鬱」という状態になり、

感情のコントロールがきかなくなり、情緒不安定や怒りやすいという症状がでてきます。

春先に不審者が増えたり、自殺者が増えるのも

肝が安定せず、感情のコントロールがうまくいかないことが

一つの影響をあたえているのではないかと考えています。

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